車の下取りと買取りの売却価格の違いはこうして生まれている!
車を売る方法は、大きく分けて4つある。
- ディーラーの下取りに出す(下取り)
- 車買取業者に売りに出す(買取り)
- 自分でオークションに出品する
- オークション代行業者に依頼する
「オークション」 と「オークション代行」は、「下取り」や「買取り」よりも車を高値で売れる可能性があるが、その反面、トラブルにあうリスクも高い。一般の方は利用しないほうが賢明だ。
よって、安全かつ効率的に売却することができる「下取り」と「買取り」が、車を売る代表的な方法となっている。
「下取り」と「買取り」。
どちらの方法を利用するにしても、目的は車を売ることだ。
だが、「下取り」と「買取り」では、売却価格が大きく違ってくる。
断然、買取りの方が車を高く売ることができるのだ。
売却価格の違いはなぜ生まれるのか?
それは、「下取り」と「買取り」の本業の違いが大きく起因する。
ディーラーの下取りは公正となぜ思われるのか?
お客がディーラーに訪れる目的は、2つに大別される。
- アフターサービスを受けるお客
- 新車購入を検討しているお客
ディーラーのアフター サービスは、車検や点検といったメンテナンスだ。
それ以外の用件で訪れてくるお客は、ディーラーにとって新車販売の対象となる見込み客ということになる。
見込み客から顧客へステップアップさせるために必須行程となるのが下取りだ。
お客が今乗っている車を手放す決断をしなければ、そのお客に新車の販売をすることができないからだ。
その後の生活に支障をきたすため、車の購入を決断する前に車を手放してしまう人はほとんどいない。
初めて車を購入するといった余程の事情がない限り、お客がディーラーへ行く手段はいま乗っている車であることが普通だ。
従ってディーラーは、車の買い替えと下取りをワンセットと考える。
しかし、だからといって市場に見合った価格で下取りを行うと、自らの首をしめることになる。
基本的にディーラーは、下取りの価格交渉には応じないといった姿勢を見せる。
安易に価格交渉できる姿勢を見せると、「ここのディーラーより、向こうのディーラーの方が下取りが高いかもしれない」と、お客に疑念を抱かせる結果となってしまうからだ。
そのためディーラーでは、お客に公正に下取り査定を行っていることをアピールすることを意識しながら下取りを促す。
ディーラーの下取り査定方法については、ディーラーの下取り査定方法は、なぜ2つに使い分ける必要があるのか?で、詳しく解説を行っている。
基本的にどのディーラーも同じ下取り査定方法を採用しているため、だいたい似たり寄ったりの下取り価格となる。
そのため、「ディーラーの下取りは公正なんだ」と、お客に安心感を与える結果になっているのである。
車の買取りの事業所が無数に存在するその理由
車を手放す方法は、下取りか買取りだ。
車の買取り(下取り)を行っている事業所は、無数に存在する。
- ディーラー
- 車買取専門店
- 中古車販売店
- ガソリンスタンド
- カー用品販売店
- 解体業者
- 整備工場
様々な統計データを掲載している「とどラン」の調べによれば、2014年度 自動車販売を行っている店舗数は実に83,295軒にも上るされている。
業種 | 店舗数 | 調査年度 |
---|---|---|
自動車販売店 | 83,295軒 | 2014 |
コンビニ | 56,882軒 | 2017 |
車の販売はできるが、買取り(下取り)ができないといったお店は稀だ。
よって自動車販売店は、車の買取り(下取り)もできるお店であると言える。
調査年度は違うが、自動車販売店数はコンビニの店舗数よりも遥かに多い結果となっている。
しかも、自動車販売を行っていないガソリンスタンドやカー用品販売店や解体業者などの事業所をを加味していないことを考えると、車の買取り(下取り)を行っている店舗数は実際、とんでもない数になることが想像できる。
それでは、なぜこれだけの事業所が車の買取りに携わるのだろうか?
その理由は明白だ。
それは、利益単価が高いからだ。
利益単価は業界用語で「台粗利」と呼ばれている。
車買取業者の台粗利は平均10〜15万円であるとされている。車一台でこれだけの利益がでるのである。
「本・CD・DVD」や「ゲームソフト」、「パソコンや携帯電話」や「家電製品」や「工具」。
買取りが行われている他業種に目を向けてみても、車よりも利益単価が高い業種と断言できるのは、おそらく不動産ぐらいだろう。
利益単価が低い本の買取りで10万円もの利益を上げることは大変だ。いったい何冊の本を買い取らなければならないのだろうか?
利益単価が高い車の買取りは効率よくお金を稼ぐことができるので、これだけの事業所が車の買取りに携わっているのである。
車の下取りと買取りの売却価格の違いはこうして生まれている!
基本的にディーラー下取りよりも、車買取店の買取りの方が車を高く売ることができる。
その理由は、ディーラーの本業が大きく起因している。
詳しくは、ディーラーの下取りはなんで安いのか?その理由は本業にあった!で、解説している。
もし、ディーラーが市場価格に見合った適切な価格で下取りを行うと車買取業者の存在意義は無くなってしまう。
仮に、下取り価格と買取り価格が同額なら、手間ひまかけて車買取専門店に誰が足を運ぶだろうか?
基本的に、車買取専門店へ訪れる人は、下取り価格に納得できなかったり、疑問を感じた人が訪れる場所だ。
下取りの場合、車売却と新車購入などの事務手続きはディーラーが一括で行ってくれるので手間がかからないという大きなメリットがある。
逆に買取りの場合、それらの事務手続きを2回に分けて行うことになるため、手間ひまがかかる。これは大きなデメリットだ。
買取り価格に魅力があるからこそ、時間を割いてでも車買取専門店へ足を運ぶのである。
車買取専門店は、下取り価格よりも買取価格を高く設定しなければ、自分たちの存在意義は必然と無くなってしまう。
よって、車買取業者の方が車を高く売ることできるのは当然のことなのだ。
車の下取りと買取りの売却価格の違いはこうして生まれているのである。
車の価値を最大限に引き出すためには相場を知ることが重要
車の下取りと買取りの売却価格の違いはどうして生まれるのか、その解説を行った。
それでは、下取りにしろ買取りにしろ自分の車の価値を最大限に引き出すためにはどうすればいいのか?
最後にその方法をご紹介する。
車買取業者が買取った車のほとんどは、オートオークションで転売されることになる。
オートオークションとは、オークション形式で売買が行われる中古車のセリ市場で、中古車の相場が形成される場所である。
オートオークションについては、オートオークションとは?中古車の相場はここで形成されている!で詳しく解説を行っている。
車買取業者はディーラーよりも、車を高く売ることできるのは当然のことだと説明をしてきた。
それなら、車買取専門店ならディーラーが提示する下取価格よりも、ずっと高い価格で買い取ってくれるのか?
残念ながら、それはない。
例えば、32万円の値で買い取れる車を、相場に合わせ、わざわざ50万円の値をつけ買い取ってくれる商売人はどこにもいないのである。
なぜなら、商売は安く仕入れて高く売るが鉄則だからだ。
そこで車買取業者の営業マンに必要となってくるのが洞察力だ。
ディーラー下取りの手間ひまがかからないメリットを凌駕できる、売却価格を見極める目が必要となるのだ。
基本的には、下取り価格よりも少し高い買取価格を提示し、お客の反応を見ながらを買取価格の交渉を行うスタンスとなる。
前述したように、下取り価格と買取価格が同額ならば、買取専門店の存在意義が無くなってしまう。
要するに、お客の手間賃をいくらに設定するかの話なのである。
例えば、ディーラーの下取り価格が50万円と想定するなら、初めは53万円ぐらいの提示価格となる。
後をお客の反応を観察しながら交渉に臨む。
一般の人が、中古車の相場が形成されるオートオークションを見ることはできない。
営業マンは、車ではなくお客を見て値段を決めるのである。
営業マンの質問パターンはこんな感じだ。
- 他店に行かれましたか?
- 下取りのお見積りはおいくらでしたか?
- ご希望の買取価格はおいくらですか?
これらの情報は、車の査定とは無関係な質問だ。
つまり、車の査定ではなく、お客の知識をを把握するための質問なのである。
無知なお客に、車の本来の価値は意味をなさない。
車の価値を最大限に引き出すためには相場を知ることが重要なのである。
それでは相場を把握するためにはどうすればいいのか?
答えは簡単だ。
それは、ネットの一括査定を利用すれば良い。
ネットの一括査定を利用することで、簡単に相場を把握することができる。
詳しくは、「効果は実証済み! 私がいつも利用する一括査定サイトをご紹介!」で解説を行っているので、是非、クリックして見てほしい。
結論!車を高く売りたいなら無料一括査定を利用すること
査定には、差額が生じる。
A店よりB店、B店よりC店といった具合に。
20万〜30万、これくらいの差額は当たり前のようにでる。
だから一括査定は必須なのである。
当サイトが推奨する一括査定サイトは、カーセンサーだ。
カーセンサーは、リクルートグループが運営する一括査定サイトなので安心だ。
申込は1分で終わり、すぐに高額査定のお店が案内される。
はじめてカーセンサーを利用する方は、査定の差額にきっと驚くことになるだろう。