トヨタとレクサスの違いとその関係
左はトヨタ車のエンブレム、右はレクサス車のエンブレム。
トヨタは自動車メーカーなので、レクサスも自動車メーカーと勘違いすることがあるので注意が必要だ。
レクサスは、自動車メーカーではない。
レクサスは、高級ブランドという肩書きを持つ、トヨタのひとつのブランドに過ぎない。
このページでは、トヨタとレクサスの違いとその関係について詳しく解説する。
公式サイト | LEXUS(レクサス) |
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運営会社 | トヨタ自動車株式会社 |
市場 | 東証一部 |
証券コード | 7203 |
資本金 | 6,354億円 |
店舗数 | 520店 |
店舗検索 | LEXUSの販売店検索ページへ |
youtubeチャンネル | lexusjpchannel |
トヨタの高級車ブランド「レクサス」が誕生した経緯
レクサスは、1989年からアメリカで販売が開始されたトヨタの高級車ブランド。
当時、アメリカの車市場では、「日本車はコストパフォーマンスの高い大衆車」という評価が下されていた。
そんな中、トヨタはアメリカの高級車市場に参入することを決断する。
参入すれば成功できる確信が、トヨタにはあったのだ。
トヨタは、アメリカの高級車市場の現状を市場調査し、どうすれば顧客を獲得することができるのかを徹底的に研究分析したのである。
従前北米では、重厚で威厳を放つ高級車こそがアメリカンドリームを勝ち得た「勝者のシンボル」であった。市場はキャデラックやリンカーンなどの限られた伝統的ブランドが寡占しており、たとえ燃費が悪く故障しやすくとも、名門ブランドの名の下に許容されていた。そうしたメーカー都合の販売姿勢に対し、顧客の潜在的な不満は極めて高く、社会的成功を誇示するかのような威圧的なデザインの旧来の高級車を避ける傾向は富裕層の中にも確実に存在し、名門とされてきたブランドも若年層にとっては「古臭い」と見えていることを、トヨタは市場調査でつかんでいた。
出典:ウィキペディア
そこでトヨタは、コストパフォーマンスの高さに加え、ドイツ製の高級車であるメルセデス・ベンツやBMWに負けない品質と安全性をプラスした高級車の開発を目指した。
そうした経緯で誕生したのがレクサスブランドだ。
今やレクサスは、北米、ヨーロッパ、アジア、中東、中南米、アフリカ、オセアニアと世界の国々で展開されており、世界の高級車として確固たる地位を築くことに成功している。
レクサスがトヨタの販売チャネルに組み込まれない理由
トヨタの販売店、いわゆるディーラーは4系列に分かれている。
これは、トヨタのホームページの販売チャネルの一覧にしっかりと明記されている。
トヨタの販売チャネルについては、トヨタのディーラーの違い!販売チャネルはこう分けられている!で詳しく解説している。- トヨタ店
- トヨペット店
- カローラ店
- ネッツ店
本来ならレクサス店がここに加わり、トヨタの販売店は5系列となるはずだが、上記に挙げた4系列がトヨタの販売店であるとしている。
トヨタのホームページには、レクサスについて掲載すらされていない。
トヨタはレクサスとの距離をあえて置いていると言える。
分かりやすく例えれば、大衆向けのアパレルメーカーであるユニクロが、ルイヴィトン的な高級ブランドを立ち上げる様なものだ。
店名は、認知度抜群なユニクロをあえて外し、新しいブランド名を使用する。
ユニクロ独特のロゴマークも、新しいブランド名をもとにデザインされるといった感じだ。
これは、新しいブランドは高級志向であり、大衆ブランドであるユニクロとは全く別物と認識してもらうための戦略だ。
高級志向であることを全面に打ち出すため、当然、お店は高級感漂う造りになるし、接客サービスも高級店に見合ったサービス内容となる。
「レクサスは世界の高級車ブランドである」
トヨタが販売チャネルにレクサス店をあえて加えない理由。それは、レクサスブロンドのステータスを高めるための戦略をとっているからなのである。
日本でも高級車ブランドとしての地位を築くことに成功したレクサス
北米で大成功をおさめた「レクサス」の日本国内での展開は2005年からスタートした。
それまで、高級車ブランドとして確固たる地位を日本で築いていたのが、「メルセデス・ベンツ」と「BMW」だ。
そこに逆輸入する形で日本の高級車市場に参入したのが「レクサス」だ。
「レクサス」「メルセデス・ベンツ」「BMW」の日本全国に展開されている店舗数を調べてみた。
高級車ブランド | 販売店 | 販売店の検索ページ |
---|---|---|
レクサス | 182店舗 | レクサスの販売店 |
メルセデス・ベンツ | 214店舗 | メルセデス・ベンツの販売店 |
BMW | 296店舗 | BMWの販売店 |
「レクサス」が全国に展開している店舗数をご覧いただければよく分かると思う。
「レクサス」は日本でも、高級車としてのステータスを着実に高めている。
それまで2強を形成していた「メルセデス・ベンツ」と「BMW」だが、「レクサス」は、その2強に割って入ることに、見事に成功したのである。
因みに、全ての47都道府県で展開されている高級車ブランドは、「レクサス」と「メルセデス・ベンツ」だけである。
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