中古車に表示されているプライスボードの見方

店頭に展示されている中古車のフロントウィンドウには、価格が大きく表示された「プライスボード」が掲げられている。
プライスボードには、車種や年式、走行距離や修復歴の有無なども記載されている。
内容は正しく記載することが義務付けられている。もし誤った記載があれば法律により処罰の対象となる。
車の状態を瞬時に確認できるプライスボードは、自分の条件に合った中古車を探すのに大いに役立つ。
中古車販売に大切な役割を担うプライスボード。
それでは、中古車に表示されているプライスボードの見方を解説していく。
プライスボードの表示内容
プライスボードの表示内容は、一般社団法人「自動車公正取引協議会」の自動車公正競争規約によって定められている。
一般的に表示内容は、11項目からなる。
- 現金の販売価格
- 初期登録(検査)の年月
- 車検証の有効期限
- 走行距離数
- 前使用者の点検整備記録簿
- 修復歴
- 使用歴
- 保証について
- 定期点検整備の実施状況
- 整備費用
- リサイクル料金
1. 現金の販売価格
店頭で車を引き渡す際の現金での車両本体価格。実際に購入する場合は、自動車税や自動車重量税など法定費用や、登録代行費用などの諸費用がプラスされる。
2. 初期登録(検査)の年月
その車が初めて陸運支局に登録した年月。ナンバープレートが初めて取り付けられる年月でもある。軽自動車の場合は、初度検査年が記載されている。
3. 車検証の有効期限
車検の有無と有効期限。「検付き」と表示されている場合は、車検が切れている状態で、価格の中に車検の整備費用が含まれている。
4. 走行距離数
メーターが表示している走行距離数。メーター表示に疑いがある場合は、「?」と推定走行距離数が記載されている。推定できない場合は、「不明」と記載されている。
走行距離数は中古車購入の際、一番重視するポイント。メーター表示に疑いがある車は購入しない方が賢明だ。
近年は、中古車市場の走行距離メーター管理システムにより、メーターが戻される不正は殆どなくなってきている。
5. 前使用者の点検整備記録簿
過去2年以内に定期点検整備が行われていて、その記録簿が有る場合に「有」と記載されている。
記録簿には点検整備の内容や、その時点の走行距離などが記載されていて、点検整備記録の履歴が分かるようになっている。
6. 修復歴
過去に修復歴があるかどうかの有無。「修復歴 有」と記載されていれば修復歴車となる。
事故を起こした車であっても、車体の骨格部分等、重要な部分以外の修理・交換の場合は「修復歴 無」となる。
事故車は、修復歴車と限らないのだ。
自動車公正取引協議会・日本自動車査定協会・日本中古自動車販売協会連合会・自動車販売協会連合会が中心に、1997年に修復歴車の基準は定められている。
基本的にボディ部分は、修理・交換しても修復歴車にはならない。
(1)〜(8)のいずれかを修復するか、(9)を交換した車が修復歴車となる。

- フレーム (サイドメンバー)
- フロントクロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- ルーム フロアパネル
- トランクフロアパネル
- ラジエータコアサポート
7. 使用歴
自家用、営業用、レンタカーなど、 その車がどのように使用されていたかの使用歴。
8. 保証について
保証があるかどうかの有無。「保証つき」の場合は、保証期間や保証走行距離など保証内容が記載されている。
保証内容は販売店ごとに異なるので確認が必要。
9. 定期点検整備の実施状況
定期点検整備を実施して販売する場合「定期点検整備 有」と記載されている。
点検整備が既に実施されている場合は「済」、車両引渡しまでの間に点検整備が実施される場合は「納車時」と記載されている。
定期点検整備を実施しないで販売する場合。整備が必要な個所があれば、そのことが記載されている。
10. 整備費用
「9. 定期点検整備の実施状況」において、「定期点検整備 有」で「納車時」の場合に、その整備費用が販売価格に含まれているかどうか。
販売価格に含まれていない場合は、整備費用の金額が記載されている。
11. リサイクル料金
販売価格にリサイクル料金が含まれているかどうか。リサイクル料金の追加が必要な装備があるかどうかなどが記載されている。
リサイクル料金の支払いが必要な場合は、その金額が記載されている。
プライスボードはお店選びの判断基準にもなる!
車種や価格を確認するためだけでなく、点検整備や修復歴、保証の有無など、中古車の重要な情報が記載されているプライスボードだが。
プライスボードを正しく表示しているかどうかは、お店選びの大きな判断基準にもなる。
中古車購入は、お店選びが一番重要だ。
プライスボードを正しく表示すると良い印象を与える
- 常識がある
- 親切で丁寧である
- 誠意がある
- 信用できる
プライスボードを正しく表示しないと悪い印象を与える
- 非常識である
- 適当である
- 誠意がない
- 信用できない
プライスボードを正しく表示しない中古車販売店は信用できない。不正をしている可能性だって疑ってしまう。
プライスボードはお店選びの判断基準にもなるのだ。
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